「外国為替証拠金取引」(以下、FX)はどんなふうに取引をすればいいのでしょうか。
まずは為替の大きな動きを確認しましょう。例えば、ドルと円の関係でみるなら、「ドル高円安」に向かっているときは「外貨買い(円売り)」から、逆に「ドル安円高」に向かっているときには「外貨売り(円買い)」から取引を始めるのがキホンです。
例えば、A子さんが1ドル=110円のときに、10万円の証拠金を預けて1万ドルを買ったとします。その後、1ドル=115円まで円安が進んだので、ドルを売って円を買い戻しました。この場合、
(115円−110円)×1万(ドル)=5万円 となり、5万円の儲けになります。
このとき、A子さんの投資したお金は10万円ですから、投資したお金は50%も増えた(1.5倍に増えた)ことになります。これだけみると、すごくお得な感じがします。
ところが、1ドル=110円のときに1万ドルを買い、その後、1ドル=105円まで円高が進んだらどうでしょうか。
今度は、(105円−110円)×1万(ドル)=−5万円 となり、5万円の損になります。
結果的に投資した10万円は50%のマイナス(半分)になってしまいました。
このように、レバレッジをかけてFXの取引を行なうと(上のケースは11倍)、思惑通りに為替が動いたときに投資したお金を大きく増やすこともできますが、逆に動いた場合には大きく損をする可能性もあるわけです。
ちなみに、110万円の証拠金を入れてレバレッジなしで1万ドルの取引をした場合はどうでしょう。上の例と為替の動きが同じなら、それぞれ5万円の儲けと5万円の損になります。
けれど、投資したお金は110万円ですから、実質は4.5%増えただけ(あるいは4.5%減っただけ)。儲けた率もそれほど大きくありませんが、損した率もさほどではありません。
為替の動きによって儲ける(または損する)ことを為替差益(または為替差損)といいます。FXはそうした為替差益や差損に加えてスワップ金利の受け渡しが損益を左右します。 スワップ金利というのは利息のようなもの。金利の高い通貨を買って円を売ると、その通貨との金利差がもらえます。いま、日本の金利は低いので、「外貨買い(円売り)ポジション」を持つと、ほとんどの通貨でスワップ金利が受け取れます。逆に、外貨売り(円買い)ポジションを持つと、スワップ金利を支払うことになります(例外の通貨もある)。スワップ金利は「1日○円」と決められていて、保有した日数分だけ受け払いが生じます。
FXで取引をするときにはいろんな注文方法が使えます。
いちばんオーソドックスなのは「指値注文」。例えば、「1ドル=107円になったら買い」「1ドル=112円になったら売り」というように、自分が指定したレートになったら、売り買いを行なうように注文しておく方法です。これは新規決済(新規に注文する)ときに加えて、利益を確定するときに使います。例えば、1ドル=105円でドルを買ったときに、「1ドル=112円で売り」というように利益を確定するときに使います。
逆に、逆指値(ストップオーダー)注文は「円安になったら買い」「円高になったら売り」という場合に使います。例えば、1ドル=107円で買ったドルが思惑とは違って、円高に振れることもありえます。そんなときに「1ドル=105円で売り」という注文を入れておけば、損失を一定額に抑えることができます。
さらに、利益確定のための「指値注文」と、損を確定するための「逆指値注文」の2つを同時に出しておくことも可能です(「OCO」注文という)。もっと高度になると、新しい注文が成立したときには、OCO注文を出すといういうことまでできるのです(「イフ・ダン」注文という)。こうしたさまざまな注文方法を使いこなせれば、損失は小さく、儲けは大きくできるはずです。